2日間休暇をもらった目的は、というと先日オープンしたばかりの国立新美術館と森美術館へ行くことだった。「六本木アート・トライアングル」という東京の新しいアートの拠点と言うだけあって、大自然の中にある美術館とはひとあじ違った感じを受ける。ビルの上層階に位置する森美術館と併設の展望台からは東京を一望できる、今までにあまり類を見ない。多くのビジネスマンが行き交う中、ひっそりとした毛利庭園の存在もすごく大きかった。また隈研吾氏設計のサントリー美術館は3月30日オープンだそうだ。こちらも楽しみだ。
黒川紀章氏設計、国立新美術館。 まず目に飛び込んできたのは、壁面一体のガラスのカーテンだった。そうかと思えば有機的曲面が、何か生命体でもあるかのようにも感じる。中へ入ってもその感覚は変わることなく、外との関係性にも納得させられる。また開放的なアトリウムで目を引くのは、コンクリートでできた巨大な逆円すいの物体。これもまた圧巻だった。
今開催されている「黒川紀章展--機械の時代から生命の時代へ」を見てもらえば、この建物の全貌が明らかになるはず。
でもなぜかこの建物、どこから撮ってもいい絵にならない。この目で見た「凄い!」を収めたいのに納得がいかない・・ すべてが大きすぎるから・・・? それとも・・・
いや、建築(物)というのは自身で体感するものなのかもしれない。